【特別講演会】危機にひんするシリアの文化遺産の未来を考える
2016年9月3日(土) 【特別講演会】 危機にひんするシリア文化遺産の未来を考える -文化財博物館総局職員をむかえて-
2011年以来現在も続くシリア内戦の混乱は、難民問題をはじめ世界に多大な影響を与えていますが、シリア国内の貴重な遺跡や歴史的建造物もまた破壊、破損、盗掘の危機にさらされています。「文明の十字路」として豊かな歴史から生み出されたシリアの文化遺産がまさに大変な苦境に立たされているのです。
この講演会では、内戦が始まって以降、はじめて日本に招へいすることとなったシリア文化財博物館総局の職員により、シリア文化遺産の最新の現状ならびに未来への展望をお話しいただきます。またシリア文化遺産に関連してレバノン、日本の専門家にもお話いただき、シリア文化遺産をどのように将来に向けて守り、伝えることができるのかを活発に議論していきます。
シリアの現状を知る上でも貴重な機会ですのでぜひご来場ください。
プログラム:
(1) 常木 晃(日本西アジア考古学会会長・筑波大学教授)
「講演会の趣旨説明ならびに近年のシリア文化遺産に関する日本の活動」
(2) 津村 眞輝子(古代オリエント博物館・研究部長)
「シリア調査と古代オリエント博物館」
(3) アハマド・ディーブ(シリア文化財博物館総局・博物館部門長)
「シリア文化遺産の現状と未来にむけての展望」
(4) ジャニン・アブドゥル=マッシーハ(レバノン大学教授)
「レバノンからみたシリア文化遺産の未来」
(5) 西藤 清秀(奈良県立橿原考古学研究所技術アドバイザー)
「パルミラ遺跡の復元計画からみたシリア文化遺産の未来」
(6) 松本 健(国士舘大学イラク古代文化研究所教授)
「イラクにおける文化遺産保護のための日本の活動」
司 会:西山 伸一(中部大学人文学部 准教授)
通 訳:原田 怜(金沢大学国際文化資源学研究センター 客員研究員)
*英語の講演には日本語通訳がつきます。
日時 | 2016年9月3日(土) 14:00〜17:00 |
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会場 | サンシャインシティ文化会館7階 会議室704・705室 |
参加費 | 無料(事前申し込み不要) |
主催 | 日本西アジア考古学会、古代オリエント博物館 |
お問合わせ | 内容について/日本西アジア考古学会
mail:office@jswaa.org FAX:029-853-4432
会場アクセスについて/古代オリエント博物館 TEL:03-3989-3491 |
アクセス | 池袋サンシャインシティの文化会館7階です。古代オリエント博物館と同じ階ですが、エレベーターをはさんで反対側になります。 |