【友の会講演会】「ユーフラテス河流域の遺跡と内戦下シリアの現状」
2013年8月31日(土) 【友の会講演会】 ユーフラテス河流域の遺跡と内戦下シリアの現状
「発掘・ユーフラテス展」に関連して、ユーフラテス河に深く関わっておられる二人の専門家をゲストにお招きし講演会を開催いたします。
シリア第二の古都アレッポにあるアレッポ博物館館長ユーセフ・カンジョウ博士は、第一線で活躍する研究者で、日本調査団との縁も深い方です。
また、考古学者としてユーフラテス河付近の遺跡調査に長年関わってこられた山崎やよい氏には、ユーフラテス河の尽きせぬ魅力について語っていただく予定です。
メソポタミアを貫いて流れるユーフラテスという大河 — 特別展示と合わせて、その歴史と人々の暮らしを学ぶ絶好の機会です。多くの方々のご参加をお待ちしています。
日時 | 2013年8月31日(土) 13:30~16:00 ※終了しました |
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場所 | サンシャインシティ文化会館7階 会議室 710室 |
講師 | ユーセフ・カンジョウ(アレッポ博物館 館長) 山崎やよい(考古学者、「イブラ・ワ・ハイト」発起人) |
参加費 | 500円 ※ただし、当館友の会会員の方は無料 ※「発掘・ユーフラテス」展チケットをお持ちの方は無料 |
ユーセフ・カンジョウ氏 演題:「ユーフラテス河流域の古代文化とシリア内戦下にある文化財の現状(Ancient Cultures of the Euphrates and its current situation in light of the current conflict in Syria)」
ユーフラテス河流域の古代文化について、あわせて2011年のシリア内戦勃発後、盗掘・破壊活動にさらされている貴重な文化財の現況とその対策についても語っていただきます。
講演言語:英語(通訳あり)
山崎やよい氏 演題:「ユーフラテス川 ー 豊かなる人の流れ」
古来より、人々はユーフラテス川を介して、結びついて来た。川は、人々の動きを容易にし、また時にそれを押し止めながら、滔々と流れて来た。我々はその歴史の証拠を垣間見る為に、河岸に残る遺跡に足を運び、「調査」をするが、それは、そこに暮らす人の今にも触れる作業でもある。
しかし、今。当地は、内戦で大きく揺れている。人々の歴史を見つめて来たユーフラテス川は、今のシリアをどのように見ているのだろうか?
ルメイラ遺跡の対岸にあるセレウコス朝時代の遺跡ジェベル・ハーリド(山崎やよい氏撮影)